重度訪問介護従業者とは?最短3日で取得可能な役立つ資格

重度の肢体不自由などにより、生活上著しい困難があり、常時介護を要する方の自宅で、介護サービスの提供を行うことを重度訪問介護といいます。この重度訪問介護について、専門的な技術と知識を身に付け、介護サービスを提供するための資格が重度訪問介護従業者です。同資格は最短3日で取得できるうえ、介護現場で大変重宝されると注目を集めています。そこで今回は、重度訪問介護従業者資格の取得メリットや取得方法などをまとめました。

【簡単に解説】重度訪問介護従業者とは?

重度訪問介護従業者とは、障害支援区分が4以上に該当し、継続して介護を必要とする方に対し、その方の自宅にて介護サービスを提供するための資格です。障害支援区分4以上とは、2肢以上に麻痺などがある方のうち、障害支援区分の認定調査の項目である「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のすべてにおいて「支援が不要」以外と認定されている方などが該当します。では、重度訪問介護従業者の主なサービス内容をご紹介しましょう。

  • 身体介護…入浴や排泄、食事、更衣などの介護
  • 家事援助…調理や洗濯、掃除などの家事の援助
  • 移動介助…外出時における移動支援、移動中の介護

その他、生活全般にわたる援助やさまざまな介護の事態に対応するための見守りなどサポート業務も含まれます。また、最重度の障害を有する障害支援区分6の方で、医療機関に入院した方を対象とする場合には、さらに細やかな対応が必要です。

この場合、必要とされる支援内容の例をあげると…

  • 利用者さんごとに異なる特殊な介護方法について、医療従事者へ的確に伝え、対応方法を引き継ぐ
  • 強い不安や恐怖などによるパニックを防ぐため、利用者さんに合った環境や生活習慣を医療従事者に伝え、病室などの環境を整えたり、改善したりする

などです。

障害のある利用者さん一人ひとりの状態に合わせた介護サービスを提供することが、重度訪問介護従業者の使命と言えるでしょう。

介護現場で重宝される!重度訪問介護従業者資格取得のメリット

「重度障害者等包括支援」という福祉事業によって、重度障害者の方は24時間体制の重度訪問介護を受けられる制度自体は整っています。しかし、地域によっては介護サービスを受けられない方が多く存在するのが現状です。その理由の1つに、介護スタッフ不足があげられます。そのため、重度訪問介護従業者資格を持つ介護スタッフの存在は大変重宝されるでしょう。では、重度訪問介護従業者の資格を取得するメリットを3つご紹介します。

最短3日間で取得可能!

重度訪問介護従業者の資格は、特定非営利団体や社会福祉法人など、さまざまな事業者によって養成研修が行われています。事業者によって多少の違いはあるものの、おおむね約3日間のカリキュラムを修了することで資格を取得できるのがメリットです。新たな資格を短期間で取得して、仕事に活かしたいと考える方にもおすすめ。

重度の障害に関する知識やスキルを身に付けられる

四肢麻痺の方の介護の方法や、痰の吸引などの医療的ケアは、一般的な高齢者介護の方法とは異なる部分も多くあります。そのため、すでに介護現場で働く方にとっても、重度訪問介護従業者の資格取得は、新たな知識やスキルを習得し、スキルアップにつながる機会となるはず。また障害者介護に対応できるようになることで、給料アップも期待できるでしょう。

求人豊富な資格!履歴書に記載でき、全国どこでも活かせる

重度訪問介護従業者の資格は、厚生労働省の指針に基づき、都道府県知事の指定を受けた事業所による研修を修了することによって交付される資格です。国家資格ではありませんが、もちろん履歴書に記載することができます。介護スタッフの人手不足が問題視されている今、重度訪問介護従業者の資格を持つことで就職や転職に活かすことができるでしょう。

重度訪問介護従業者の受験資格は?

重度訪問介護従業者養成者研修には、基礎課程・追加課程・統合課程の3つの種類があります。それぞれの研修で学ぶ内容は以下のとおりです。

  • 基礎課程…障害支援区分4・5の利用者さんへのサービス提供が可能(講義3時間・実習7時間)
  • 追加課程…障害支援区分6の利用者さんへのサービス提供が可能(講義7時間・実習3時間)
  • 統合課程…喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアが可能(講義11時間・実習8.5時間・喀痰吸引などに関する演習1時間)

基礎課程と追加課程は、重度訪問介護従業者としてのベースとなる知識や技術を身に付けるカリキュラムです。さらに幅広い対応が可能となる統合課程では、看護師による指導のもと医療的ケアについて学ぶ実習が含まれています。ちなみに、“統合過程”と間違えられることがあるようですが、正しくは“統合課程”です。

いずれの研修課程においても受験資格は特になく、学歴や介護経験なども問われません。研修受講者の中には、介護職員初任者研修を受講していない介護未経験の方から、すでに重度訪問介護の現場で勤務している方などさまざまな方がいるようです。ただし、医療的ケアに関して学習する統合課程においては年齢制限があり、16歳以上で受講可能となっています。また、養成研修を開講している事業所の中には、同事業所での勤務を希望することを要件としているケースも。詳しくは養成研修を開講している事業者へ確認してみてください。

重度訪問介護従業者資格の合格率や難易度は?

重度訪問介護従業者養成研修を開講している自治体や事業所によっても異なりますが、修了試験が実施される場合もあります。しかしながら、所定のカリキュラムを修了していれば、ほぼ不合格となる心配はないようです。万が一、不合格になった場合にも、研修内容を復習し、修了できるようサポートしてもらえることも。つまり、資格取得のための時間と費用を捻出さえできれば、誰でも取得可能な資格と言えます。

短期間でスキルアップが叶う!重度訪問介護従業者資格

重度訪問介護は、地域によって介護スタッフの人材不足などが原因で、サービスを受けられない方も多くいるのが現状です。重度訪問介護は利用者さんのご家族の負担を軽減するだけでなく、自宅で暮らしたいという利用者さんの願いを叶えられる素晴らしいサービスでもあります。その担い手である重度訪問介護従業者を目指してみてはいかがですか。

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