【レクリエーション企画集】介護現場におすすめのホワイトボードレク

介護施設で行うレクリエーションは、利用者さんがただ楽しめるだけでなく、認知機能や身体機能の維持・向上など一定の効果が期待できるものを企画したいですよね。また利用者さんが飽きることなく取り組めるよう、バリエーションを豊富にしたいところ。そこで今回は、介護施設でおすすめのホワイトボードを使ったレクリエーションのアイデアをご紹介。国語系・算数系・クイズ系など、さまざまなタイプを厳選しました。

ホワイトボードを使ったレクリエーションはどんな介護施設でおすすめ?

ホワイトボードを使ったレクリエーションがおすすめの施設の特徴を以下にまとめました。

  • 手間や予算をかけずに楽しめるレクリエーションを知りたい介護施設
  • ホールなどに集まって複数人で取り組めるレクリエーションがしたい介護施設
  • 認知機能が高まるレクリエーションを実施したい介護施設
  • 利用者さん同士のコミュニケーションを活性化したい介護施設 など

ホワイトボードは多くの介護施設に常備されているため、レクリエーションのためにわざわざ道具を用意する必要がなく、低予算で実施できることが大きなメリットです。また、ホワイトボードは大きく、見やすいため、利用者さんの注目を集めやすいこともうれしいポイントと言えます。

ホワイトボードを使ったレクリエーションは、複数の利用者さんに対して実施するのが一般的。そのため、ホワイトボードを見ながら利用者さん同士が顔を認識し合ったり、会話をしたり、チームで協力し合ったりなど、コミュニケーションを図ることができます。ひらがなや漢字、数字などを使ったクイズなどもできるので、認知機能の維持や向上も期待できるでしょう。

それでは、ホワイトボードを使用したおすすめのレクリエーションを紹介します。

利用者さん同士の会話も弾む!連想ゲーム

連想ゲームは、「赤いものといえば、りんご」「りんごといえば、果物」というように、前の方が言った言葉から連想される言葉をつないでいくレクリエーションです。同じ言葉を使うのはNGというルールを設けると、より脳トレの効果がアップします。介護スタッフは、登場した言葉をホワイトボードに書いて、ゲームのサポートをしましょう。

利用者さんにホワイトボードが見える位置で円になってもらいます。1つ目のお題は、利用者さんが答えやすい言葉を介護スタッフが選び、始めるのがおすすめです。また、ゲームの途中で、会話のネタになりそうな言葉が出てきたらゲームを中断してもOK。例えば、「夏といえば、そうめん」という回答が出たとき。「〇〇さんはそうめんが好きなんですか?今度みなさんといっしょに流しそうめんでもしたいですね!」のような声かけを行うことで、利用者さん同士の会話も弾むでしょう。

思考力・ひらめき力アップ!ある・なしクイズ

ホワイトボードを使ったある・なしクイズは、介護施設で行うレクリエーションの定番ですよね。ある・なしクイズは、難易度の調整も簡単にできるうえ、ひとりでも複数人でも楽しめるのがおすすめポイントです。

クイズを行う際は、ホワイトボードの中央に縦線を引き、左側を「ある」の枠・右側を「なし」の枠とし、ある・なしそれぞれの法則に従った言葉を5つずつ書きます。そして、利用者さんには「ある」のほうにあって、「なし」のほうにない共通点を見つけてもらうというクイズです。難易度は、利用者さんの認知機能の状態などから判断しましょう。

難易度の判断は難しいですが、介護施設向けの簡単なものを1例ご紹介します。

あるの言葉なしの言葉
ピーチりんご
コーヒー緑茶
ライターマッチ
トーストあんぱん
ノートメモ用紙

答えは、「ある」には「ー(長音符)」が入っている、でした。小学校低学年の子供が答えられるくらいの難易度のものからはじめてみるのがおすすめです。考える力やひらめき力を鍛える効果があるので、ぜひ取り入れてみてください。

具材から答えを導き出そう!料理のメニュー当てクイズ

ホワイトボードを使って料理のメニュー当てクイズをするのもおすすめ。連想ゲームの一種で、記憶力や想像力を要する脳トレにぴったりのレクリエーションです。介護スタッフは、ある料理を作る際に必要な具材の名前を1つずつホワイトボードに書いていきます。利用者さんは、その具材から料理名を当てるというクイズです。

【例題】
具材名:鶏肉・長ネギ・卵・だし汁・みりん・しょうゆ・砂糖・三つ葉・ごはん
料理名(答え):親子丼

利用者さんが回答する際には、他の利用者さんに答えが聞こえないよう手をあげてもらい、メガホンなどを使って耳打ちで教えてもらうのがおすすめです。こうすることで、他の利用者さんの思考を中断させずに済みます。介護施設で提供される昼食のメニューを問題にしても盛り上がるでしょう。

いくつ思い付く?「口」に2画足して漢字を作る頭体操

「口」に2画足して漢字を作る頭体操とは、文字どおり「口」という漢字に2画足して、別の漢字を作って行くレクリエーション。ホワイトボードを使えば、漢字を使った脳トレも、利用者さんみんなで取り組むことができます。

2画足すという単純なルールですが、正解の漢字は思った以上にたくさんあります。例えば、占・由・田などの簡単な漢字から、司・叱・号などひらめきが必要な漢字まで。ただし、考えても正解を導き出せない利用者さんもいるかもしれません。そのため3分程度の制限時間を設けたほうが飽きずに楽しく取り組めるでしょう。相当頭を使うので、認知機能の維持・向上にはもってこいの体操です。

難易度さまざま!虫食い計算で数字遊び

マグネットシートで作った数字のカードを準備して、ホワイトボードで数字遊びのレクリエーションするのもおすすめ。今回紹介する虫食い計算は、計算式の一部を伏せて、当てはまる数字を答えるゲームです。

問題:1+?=3
答え:2

とても簡単そうに見えますが、高齢者の中には苦手な方も多いようです。そのためスムーズに答えられない場合は、指で数を表すなどのヒントを出すのもおすすめ。中には、間違った答えを他の方に聞かれたくない、恥ずかしいという利用者さんもいます。その場合には、耳打ちするなど回答方法も工夫してみてください。

高齢になると認知機能が低下しますが、とりわけ計算力においては比較的早い段階から衰えると言われています。計算力は時間を配分したり、買い物の計算をしたりといった日常生活にも欠かせない能力です。レクリエーションでしっかり計算力を鍛えていきましょう。

ホワイトボードなら準備の手間なく、さまざまなレクが可能

ホワイトボード1つあれば、利用者さんみんなで楽しめるレクリエーションが可能です。ひらめき力や記憶力を問われるレクリエーションが可能なので、認知機能の維持や向上が期待できるでしょう。また、体を動かすことが難しい利用者さんにも喜ばれます。介護施設でのレクリエーションに、ぜひホワイトボードを活用してみてください。

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