知って使える介護・医療用語!「せ~そ」で始まる専門用語を解説

介護の現場はさまざまな専門用語が飛び交うところです。施設の利用者さんの健康を守るために、医療に関する基礎知識をおさえておく必要があります。ここでは、介護に携わる際に知って役立つ介護・医療用語を一覧にまとめました。この記事では「せ~そ」で始まる使用頻度の高い用語について解説します。読み方や略語も説明しますので、介護現場に初めて携わる方や介護に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね。

「せ」から始まる介護・医療用語

「せ」から始まる介護・医療用語について解説していきましょう。

生活援助(せいかつえんじょ)

日常生活の援助をすること。調理・洗濯・掃除・買い物など、利用者さんの生活に合わせてさまざまな内容があります。訪問介護のひとつです。

生活支援員(せいかつしえんいん)

高齢や障がいのある利用者さんに対して、生活相談や指導のほか、援助全般を行う方のこと。

生活相談員(せいかつそうだんいん)

介護施設の利用者さんの援助やご家族との相談などを行う方のことです。社会福祉主事任用資格を有する者またはそれと同等以上の能力があり、職務を適切に行える能力を有すると認められる者とされています。他施設との連絡調整や介護スタッフとして働くなど、施設によって仕事内容はさまざまです。

生活の質(せいかつのしつ)

介護のQQL(Quality Of Life)のこと。身体的、心理的かつ社会的に満足した状態にあることが、QQLが良い状態であるといえます。生活を整えて暮らしの質をより良くするという「生活の質」の視点を持つことで、利用者さんの生活の場である介護施設で行う援助もより良くなるでしょう。

生活保護(せいかつほご)

生活に困窮する世帯に対して、健康で文化的に最低限度の生活を送ることを保障し、自立の助長を目的とした制度のこと。困窮の程度に応じた保護を行います。
生活保護の申請は国民の権利であり、必要とする可能性があれば自治体に相談して審査を通過すると、生活保護を受けることが可能です。

生活扶助(せいかつふじょ)

生活保護制度による保護のひとつで、日々の暮らしにかかる食費、被服費、光熱費などがもらえる制度のこと。

清拭(せいしき)

要介護者、病気やケガなどの理由で入浴ができない利用者さんに、身体をタオルなどで拭いたりして清潔に保つことを指し、全身清拭と部分清拭があります。全身の清拭の場合は、介助者や利用者さんの負担が大きくなるため、数日に分けて行う場合も。
身体を清潔に保つほかに、血液循環の促進やリラックス効果といった目的もあります。

精神保健福祉士(せいしんほけんふくしし)

精神障がい者を対象に、日常生活を送るために必要な支援や相談業務に携わる、国家資格を持った専門職のこと。「精神ソーシャルワーカー」という名前でも知られています。

成年後見制度(せいねんこうけんせいど)

認知症や知的障がい、精神障がいなどが理由で判断能力が不十分な方々に対して、不動産や預貯金など財産管理や処分などの意思決定を支援し保護するのが目的の制度のことです。
成年後見制度には大きく2種類あります。家庭裁判所に成年後見人が選ばれる「法廷後見制度」と、自身に十分な判断能力があるうちに自ら後見人を選ぶ「任意後見制度」です。さらに、法廷後見制度は本人の判断能力の程度に応じて「後見・保佐・補助」の3種類の制度に分けられています。任意後見制度の場合であればその権限も申し立ての対象者本人が決めることが可能です。

成年後見人(せいねんこうけんにん)

成年後見制度によって、財産管理や法律行為を被後見人に代わって行う権利が与えられる方のこと。弁護士や社会福祉士などの「専門職後見人」と、家庭裁判所に選任される「市民後見人」があります。

生理機能(せいりきのう)

人間が生命を維持するため、もともと身体に備わっている生理的なあらゆる機能のこと。「分解・吸収機能」と「排泄機能」の大きくふたつに集約されます。

セカンドオピニオン

主治医以外の医療機関に、治療方法などの意見を求めること。患者さん自身が、納得のいく最善と思える治療法を選べるようにすることが目的です。

舌苔(ぜったい)

舌の表面にさまざまなものが付着してできる、白く苔上に見えるもののこと。細菌や食べかす、口腔粘膜のはがれた上皮などが集合体となって構成されます。加齢によって舌の動きが弱くなったり、唾液の量が減ったりすることで、汚れやすくなってしまうもの。
舌苔は、薄く付着している程度であれば正常ですが、多くなってくると口臭や舌の痛み、味覚障害の原因になってしまうことも。ストレスなどの心理的な原因や免疫力の低下、消化器系の疾患などの原因によっても現れます。

セラピスト

心身を癒すために、物理療法や心理療法を用いて治療を行う専門職のこと。国家資格である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のほか、臨床心理士や音楽療法士などのさまざまな職種が含まれます。
介護施設では、利用者さんの身体の状態に合わせて、コミュニケーションを重視した介護ケアセラピーを行うのが特徴です。

セルフケア

健康の自己管理のこと。他者からの支援に頼らず、自身の健康状態の維持に向けて自立的に取り組むことです。また、要介護状態になってしまった場合でも、心身を健全に保つよう自分自身で努めることも指します。

前期高齢者(ぜんきこうれいしゃ)

65歳以上75歳未満の高齢者のこと。

全国社会福祉協議会(ぜんこくしゃかいふくしきょうぎかい)

社会福祉法人全国社会福祉協議会(略称「全社協」)のこと。各市町村や都道府県、指定都市に設置または運営されている社会福祉協議会(略称:社協)の全国組織として、社会福祉関係者や福祉サービスの利用者さんとの連絡調整や活動の支援、制度改善に取り組む組織です。

全国老人クラブ連合会(ぜんこくろうじんくらぶれんごうかい)

略称「全労連」。60歳以上を対象とし、生活を豊かにする活動や地域を豊かにする社会活動などの取り組みを行う全国組織です。各地域の老人クラブの運営をサポートしています。

専門職後見人(せんもんしょくこうけんにん)

司法書士や弁護士、社会福祉士といった専門家が後見人になること。近親者に後見人になれる適当な人材が見つからない場合に、専門職後見人を立てることができます。

喘鳴(ぜんめい)

呼吸をするときに、「ヒューヒュー、ゼーゼー」と雑音がすること。息を吸うときに音がする場合と、息を吐くときに音がする場合とがあります。聴診器を使わなくても聞こえるのが特徴です。
喘鳴は、空気の通り道である軌道が何らかの原因で狭くなることによって起こるもの。息は、吸うときには口に近い方が狭く、吐くときには肺の中の気管支が狭くなります。どんなときに喘鳴が聞こえるかによって、狭くなっているのがどの部位か、ある程度推測が可能です。

せん妄(せんもう)

睡眠障害や幻覚・妄想、錯覚、見当識障害、情動、気分の障害、神経症状などの意識障害のこと。注意力や思考力が低下して、さまざまな症状が起こります。数日から数ヵ月続く場合もあり、1日の中でも症状の強さには幅がありますが、夕方に悪化する傾向が強いのが特徴です。アルコール性依存症や認知症の患者さんに多く見られます。

「そ」から始まる介護・医療用語

「そ」から始まる介護・医療用語について解説していきましょう。

ソーシャルワーカー

病気や障がいなどを持つ方とそのご家族に対して、社会福祉の観点から支援や相談を行うスタッフのこと。一般的に社会福祉専門職の総称として使われる用語で、社会福祉士や精神保健福祉士を指す場合が多いです。

ソーシャルワーク

介護施設の利用者さんに対して、専門的な知識を持ったソーシャルワーカーが行う支援のこと。社会福祉支援活動や社会福祉援助技術ともいわれます。利用者さん同士の関係性を深めるアプローチをしたり、地域の方々と利用者さんを繋いだりなどもソーシャルワークの一環です。

側臥位(そくがい)

横向きで寝た体勢のこと。左右どちらを下にするかによって、「右側臥位」「左側臥位」とそれぞれ呼ばれます。寝衣の交換や排泄援助のときにとることが多い体位です。

咀嚼(そしゃく)

食べ物を細かくかみ砕くこと。唾液を分泌させてよく混ぜ合わせ、吞み込みやすい大きさにすることをいいます。食物の消化吸収を高める作業です。

尊厳死(そんげんし)

死期が迫っていることが明らかになったとき、本人の延命治療をしないという意思を尊重して自然な流れで死を迎えること。

介護や医療の知識を豊富に身につけよう!

「せ~そ」で始まる介護・医療用語について解説しました。高齢の患者さんや利用者さんの生活を支える介護施設では、介護や医療に関する豊富な知識も求められます。医療機関との連携を図りながら介護サービスを提供するためにも、より多くの知識をつけておくことが大切です。必要な用語について少しでも多く学び、介護の現場で活かしていきましょう。

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