知っておきたい!よく聞く介護・医療用語「や~よ」一覧

介護スタッフとして仕事に従事する中で、耳にする機会が多い介護・医療用語。先輩スタッフの言っていることが分からない…というのは、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。この記事では、介護の現場でよく使われる介護・医療用語について解説。今回は「や~よ」で始まる用語をピックアップしました。スタッフ間で円滑なコミュニケーションを取るためにも、介護・医療用語をぜひ再確認しておきましょう。

「や~よ」>「や」から始まる介護・医療用語一覧

「や~よ」の介護・医療用語のうち、まずは「や」で始まるワードについて見ていきます。

夜間対応型訪問介護(やかんたいおうがたほうもんかいご)

介護が必要な利用者さんが、24時間安心して自宅で生活ができるよう、夜間に提供される介護サービスのこと。定期巡回型と、随時訪問型の2種類があります。

夜間せん妄(やかんせんもう)

夜間に出現するせん妄のこと。昼間は落ち着いていることが多いのが特徴です。認知症や脳血管障害などの症状として出ることがあります。発熱などの体調不良が要因で出現する場合は、原因が取り除かれると(解熱するなど)軽減します。

「や~よ」>「ゆ」から始まる介護・医療用語一覧

次は、「ゆ」が頭につく介護・医療用語をチェックしていきます。

友愛訪問(ゆうあいほうもん)

ボランティアの訪問員が高齢者宅を回り、安心して生活できるようにする奉仕活動のこと。安否確認も兼ねてお世話をする場合もあります。

有料老人ホーム(ゆうりょうろうじんホーム)

高齢者が介護サービスを受けながら生活する施設のこと。大きく3つのタイプ「住宅型」「健康型」「介護型」があります。

ユニット型個室(ユニットがたこしつ)

10名程度で生活するユニットタイプの施設にある個室のこと。プライバシーが保たれるよう完全個室となっているのが特徴です。

ユニットケア

介護施設などの入居者を10名程度の小グループ(ユニット)に分け、自宅に近い環境の中で、一人ひとりのリズムや個性を尊重しながら行われる介護のこと。ユニットタイプの施設で提供されるケアを指します。

ユニバーサルデザイン(Universal Design)

年齢や性別、国籍、文化、障害の有無などに関係なく利用しやすいよう工夫された製品、建物などのデザインのこと。誰もが暮らしやすい社会になることを目指す考え方を表す場合も。略語で「UD」と表記されます。

ユマニチュード

フランス発祥の認知症ケア技法のひとつ。認知力の向上を目指して行われるケア・コミュニケーション技法のことです。

「や~よ」>「よ」から始まる介護・医療用語一覧

最後に、「よ」から始まる介護・医療用語を確認しておきましょう。

要介護更新認定(ようかいごこうしんにんてい)

要介護認定を受けた方が12ヶ月ごとに受ける更新手続きのこと。

要介護者(ようかいごしゃ)

要介護状態にある65歳以上の方や、特定疾患により身体や精神の障害を認められた40~65歳までの方のこと。

要介護状態(ようかいごじょうたい)

身体や精神の障害により食事や排泄、入浴などに支障をきたし、6ヶ月以上継続して介護が必要と認められた状態のこと。

要介護度(ようかいごど)

別名「要介護状態区分」とも呼ばれる、要介護認定で判定された区分のこと。非該当(自立)、要支援1・2、要介護1~5があり、介護の必要度合を表しています。

要介護認定(ようかいごにんてい)

介護保険を利用して、介護サービスを受けるために行われる調査のこと。行政から派遣される職員により、介護がどの程度必要が調査され、認定を受けます。

要介護認定等基準時間(ようかいごにんていとうきじゅんじかん)

どの程度の介護が必要かを時間換算して、介護の手間を表す指標のこと。介護認定・要支援認定の基準を示すために用いられます。

要介護認定有効期間(ようかいごにんていゆうこうきかん)

要介護認定の有効期間のこと。介護サービスの提供を受け続けるためには、有効期間ごとに更新手続きが必要になります。

養護老人ホーム(ようごろうじんホーム)

環境・経済的理由で在宅生活が難しい65歳以上の高齢者を受け入れ、社会復帰を支援する施設のこと。介護施設とは異なり、介護サービスは含まれないこと、長期的には利用できないことが特徴です。

要支援者(ようしえんしゃ)

要介護認定により要支援と判定された方のこと。今後、要介護状態となる可能性の高い方が多いことが特徴です。

要支援状態(ようしえんじょうたい)

要介護認定により要支援と判定された状態のこと。要支援者の状態を指します。

抑うつ(よくうつ)

気分が落ち込んでしまい、何もする気になれない状態のこと。高齢者が陥りやすい状態のひとつです。

予後(よご)

病状の今後の見通しや、余命を表す言葉。予後3ヶ月と使用される場合は、余命3ヶ月という意味になります。

横出しサービス(よこだしサービス)

市区町村が必要と認めて独自に提供する、介護保険適用外の介護サービスのこと。配食サービスやおむつ支給など生活に直結するものが多いことが特徴です。

予防給付(よぼうきゅうふ)

要支援(1、2)認定を受けた方を対象とする介護保険給付のこと。給付は現物(介護サービス)給付で、1ヶ月ごとに支給基準限度額が設定されています。

「や~よ」で始まる介護・医療用語をおさえて介護の現場で活かそう

今回は、介護現場で使用されることの多い介護・医療用語のうち「や~よ」で始まる語を一覧にして解説しました。介護の現場では、日常会話では使用しない用語が多く登場します。この記事で紹介した「や~よ」の介護・医療用語を理解し、日々の業務の中で活用していきましょう。

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