30分以内でできるレクリエーション企画の参考に!おすすめレク5選

多くの介護施設では、ゲームや制作活動、運動などさまざまなレクリエーションをほぼ毎日実施しています。毎日行われるレクリエーションを企画するのは、なかなか大変なもの。参加する利用者さんやその日のスケジュールによって、レクリエーションに割く時間も異なるでしょう。この記事では、30分以内でできるレクリエーションをピックアップしました。短時間でも楽しめるレクリエーションを企画する際に参考にしてください。

30分以内でできるレクリエーションのメリットや注意点とは

レクリエーションには、利用者さん同士のコミュニケーションだけでなく、身体機能や脳機能の維持・活性化、生活の質の向上など、さまざまな目的があります。忙しい業務の中で、利用者さんが楽しめるようなレクリエーションの企画や、準備を行うことは大変ですよね。企画する際には時間配分も考え、限られた時間内で実施できるよう工夫しなければいけません。

30分以内でできるレクリエーションは、利用者さんが飽きずに楽しめるというメリットがあります。長時間のレクだと、はじめは楽しんで参加していても、集中力を持続させることが難しく、だんだん飽きてくる方もいるでしょう。30分以内というのは、飽きずに楽しめ、「またやりたい」と思ってもらえるのにちょうどいい時間と言えます。

しかし、レクリエーションの種類などによっては、30分以内だと短いと感じることがあるかもしれません。ゲームや制作などを行うと、思ったより時間が長引いてしまう場合もあるでしょう。そんなときは無理やり中断するのではなく、うまく終了に持っていけるよう注意が必要です

それでは、30分以内に行えるおすすめのレクリエーションを紹介します。

おすすめ1「うなぎ釣りゲーム」

うなぎ釣りゲームとは、細長く切った新聞紙をたくさん用意し、棒を使って釣りのようにすくい上げるゲームです。ゲームや運動の要素を含んでおり、身体機能維持に役立ちます

用意するもの…新聞紙、長い棒

広げた新聞紙を横方向に切り、細長い形状をたくさん作ります。切る際、細すぎるとすくいにくいため、5~10センチ程度の幅にするといいでしょう。切った新聞紙を、ビニールプールや段ボールで作った大きめの箱に入れ、長い棒を使って新聞紙をすくい上げていきます。座っていてもできるため、車いすの利用者さんも楽しめるレクです。時間制限を設け、チーム対抗戦にしても盛り上がるはず。参加人数によって時間を調整できる点もメリット。土用の丑の日などに開催すると、一層楽しんでもらえるのではないでしょうか。

おすすめ2「じゃんけんゲーム」

じゃんけんゲームは、グー・チョキ・パーのイラストに合わせて、同じ手(あいこになる手)や、勝てる手・負ける手を出してじゃんけんを楽しむゲームです。手先を動かすため、脳の活性化が期待できます

用意するもの…グー・チョキ・パーのイラストを描いたカード(画用紙や段ボールなど大きめが良い)

グー・チョキ・パーのイラストが描かれたカードを介護スタッフがランダムに提示し、利用者さんはイラストと同じ手、勝てる手や負ける手など、事前に決めたお題どおりの手を出していきます。
このゲームはテンポよく進めるのがポイント。最初は、考える時間が持てるようゆっくりしたスピードでカードを提示し、徐々にスピードを上げていくと一層盛り上がるでしょう。
座ったまま楽しめますし、介助があれば認知症の方も参加できるレクです。

おすすめ3「折り紙」

30分以内のレクリエーションを企画するなら、手先を使い、折り方を考えながらできる折り紙がおすすめ。折り紙は、季節の植物やおもちゃ、動物などさまざまな種類からテーマを選ぶことが可能です。
完成したら、利用者さんたちが作った折り紙を壁にひとつの作品として飾ってみましょう。制作自体は個別でも、共同作業のような一体感が生まれ、コミュニケーションや社会性の向上にも役立ちます。完成したときに、達成感や作る喜びを感じられる点も折り紙のメリットのひとつです。体力を必要としないレクなので、ベッドから移動することが難しい方や年齢の高い方でも楽しめます。

おすすめ4「牛乳パック工作」

牛乳パックは、水に強く丈夫な上、ハサミで切りやすいため、介護施設でのレクにぴったりの素材です。牛乳パックを使った工作ではさまざまなものを作れますが、30分以内に終わらせるなら、比較的簡単なものを選びましょう。小物入れやパッチンカエルなどがおすすめです。

パッチンカエルは、開いた牛乳パックを適当なサイズにカットし、輪ゴムを引っかけ、折り曲げて手を離すとカエルのようにパッチンと勢いよく飛び跳ねるおもちゃのこと。イラストを描いたり、利用者さん同士で誰が一番高く飛ぶか競ったりして楽しめます。

小物入れは、牛乳パックを適当な高さで切り、色つきの折り紙や画用紙、フエルトなどでまわりを飾りつければ完成。牛乳パックを開いて組み立てて三角形にしたり、複数組み合わせたり、いろいろなバリエーションの小物入れを作ることもできます。利用者さんそれぞれの個性あふれる作品ができるでしょう。

おすすめ5「ペットボトルボーリング」

ペットボトルボーリングは、ペットボトルをピンに見立てて並べて、ボールを転がしてボーリングを楽しむレクです。ボールをつかんで転がすという動作は、腕の力が必要なので、身体機能の維持につながります。利用者さんの中には、ボーリング経験のある方もいるでしょう。懐かしい気持ちになりながら楽しんでもらえるはずです。

用意するもの…ペットボトル、ボール

ペットボトルを三角形になるように等間隔に並べます。水を少し入れると重さ調整ができるため、利用者さんに合わせて調節してください。ボールは、柔らかいものを選びましょう。個人種目としても楽しめますが、人数が多いときにはチーム分けをして団体種目にしても楽しめます。床に並べたペットボトルを倒すのが難しい利用者さんには、テーブルの上に並べるなどアレンジするといいでしょう。

おすすめ6「イントロクイズ」

イントロクイズは、曲を流しイントロを聞いて曲のタイトルを当てるクイズ形式のレクです。曲を思い出すために、思考力や集中力を養う効果が期待できます。使う曲は、利用者さんたちの思い出の曲や、有名な童謡や歌謡曲がおすすめです。イントロクイズのあとは、その歌を流してみんなで歌うのもいいですね。

音楽を使ったレクは、ストレス解消や心身のリラックスなどを目的に行われます。イントロクイズは、脳機能の維持・向上だけでなく、気持ちのリフレッシュにも効果的ですよ。

30分以内でも利用者さんが楽しめるレクリエーションを企画しよう

介護施設で行うレクリエーションには、身体機能や脳機能の活性化・気分転換など、さまざまな目的があります。中でも、もっとも重要なことは利用者さんが楽しめるかどうかです。時間制限がある中でのレクリエーション企画は大変でしょう。今回紹介した30分以内でできるレクリエーションを参考に、利用者さんが楽しめるレクを企画してみてださい。

この記事をシェアする