介護福祉士試験の受験申し込み開始!令和5年度の試験概要をチェック

2023年8月9日より、今年度の介護福祉士国家試験の受験申し込みがスタート!そこで今回は、第36回(令和5年度)介護福祉士国家試験の概要や試験日、受験の申し込み方法などをご紹介します。また、過去の合格率を参考に介護福祉士試験の難易度についてもまとめました。介護スタッフとして働きながら資格取得を目指す方はもちろん、介護職のキャリアアップに役立つ資格を探している方なども、ぜひ参考にしてください。

第36回(令和5年度)介護福祉士国家試験の概要

介護福祉士は、介護業界で仕事をする方にとってメリットの大きい国家資格のひとつ。将来的に管理職を目指したい、収入をアップさせたい、転職を有利に進めたいといった目的で、毎年多くの介護スタッフが資格試験を受験しています。

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ここからは、第36回(令和5年度)の介護福祉士国家試験の概要を紹介するのでチェックしてください。

令和5年度 介護福祉士国家試験日

筆記試験:2024年1月28日(日)
実技試験:2024年3月3日(日)

受験申し込みの受付期間

2023年8月9日(水)~9月8日(金)まで ※消印有効

試験地

筆記試験(全35ヶ所)…北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

実技試験(2ヶ所)…東京都、大阪府

受験手数料

18,380円

合格発表

2024年3月25日(月)

第36回(令和5年度)の介護福祉士国家試験の受験資格

介護福祉士は、主に4つのルートから資格取得を目指せます。ルートによって受験資格を得られる実務経験の期間や養成施設での履修年数などが異なるため、事前に確認しておきましょう。

【養成施設ルート】介護福祉士施設卒業者は実技試験免除

高校などを卒業後、介護福祉士養成施設で2年以上履修した方。または、福祉系大学や保育士養成施設などで学んだのち、介護福祉士養成施設で1年以上履修した方に受験資格が与えられます。なお、養成施設ルートからの受験者は実技試験免除です。

【実務経験ルート】3年以上の実務経験と実務者研修の修了が必要!

実務経験ルートには、主に2つのパターンがあります。

1.実務経験+実務者研修(EPA介護福祉士候補者以外)
2.実務経験+介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修

実務経験の期間は、3年以上(1,095日以上)かつ従事日数540日以上となります。なお、従事期間や従事日数は通算することが可能。また、受験申し込み時に実務経験を満たしていない場合でも、試験実施年度の3月31日までに条件を満たす見込みがあれば受験できます。

上記に加え、養成施設などにおける「実務者研修」の修了が必要です。仕事をしながら「実務者研修」を受講する方も多いため、無理なく学習できる通信コースを設けている養成施設もあります。実務経験ルートからの受験も、実技試験は免除です。

【福祉系高校ルート】福祉系高校を卒業すれば、介護福祉士の試験が受けられる

福祉系高校を卒業した方、または卒業する見込みがある方は受験可能です。また実技試験も免除されます。また、特例高等学校など(専攻科及び別科を除く)を卒業後、9ヶ月以上の実務経験がある方も受験することが可能です。特例高等学校の場合は、入学年度によって必要な履修科目や単位数が異なるため、事前によく確認しましょう。

【経済連携協定(EPA)ルート】3年以上の実務経験が必要!

EPA介護福祉士候補者とは、日本での介護福祉士資格取得を目的として研修を受けながら働くインドネシア・フィリピン・ベトナムの方のこと。EPA介護福祉士候補者は、母国で3年以上の実務経験があれば、受験することができます。

介護福祉士国家試験の合格率や難易度は?

介護福祉士国家試験の合格率は、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」公式ホームページにて公開されています。以下に、過去3年分の合格率をまとめました。

<介護福祉士国家試験の合格率>
試験回・年度 合格率
第33回・令和2年度 71.0%
第34回・令和3年度 72.3%
第35回・令和4年度 84.3%

合格率はおおむね70%以上と比較的高く、難易度は「やや易しめ」といったところ。介護職として働きながら受験する場合、学習時間の確保が課題になるかもしれません。そのため試験日から逆算し、「余裕のある学習計画を立てる」「なるべく早めに着手する」などの対策を取ることで、資格取得は十分目指せるでしょう。

初めて介護福祉士国家試験を受験する場合の申し込み方法

ホームページまたは郵便はがきで、第36回介護福祉士国家試験「受験の手引」を請求します。手元に届くまで時間がかかるため、7月上旬から遅くとも受付期間締め切り8日前の8月31日(木)までに請求してください。「受験の手引」は、ヤマト運輸の宅配便で送られてきます。

受験申し込みに必要な書類を準備する

「受験の手引」に従い、提出書類を準備します。必要な書類は受験ルートによって異なりますが、以下の書類は受験者全員が提出しなければなりません。

  • 受験申込書
  • 受験用写真等確認票
  • 受験手数料払込受領証貼付用紙

また実務経験ルートから受験する方は、「実務者研修修了証明書」または「実務者研修修了見込証明書」、「実務経験(見込)証明書」なども必要になります。

受験手数料を払い込む

「受験の手引」内にある専用払込票を使い、受験手数料を払い込みます。払い込みが完了したら、受領証を「受験手数料払込受領証貼付用紙」に貼り付けてください。

受験申し込みに必要な書類を送付する

書類がすべてそろったら、期限までに「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」宛てで受験申込書を郵送します。

【受験申込書郵送期間】2023年8月9日(水)~9月8日(金)まで ※消印有効

過去に介護福祉士試験を受験したことがある場合の申し込み方法

第10回~第35回試験で受験資格が確定している方は、インターネットから受験の申し込みができます。「受験の手引」の請求や顔写真のプリントなどは不要。また、受験手数料の支払いにクレジットカードが使えるなど手軽に申し込めるのがメリットです。
インターネット申し込みに必要なものは、メールアドレス・過去の試験の試験回と受験番号・顔写真データなど。なお、申し込み受付期間は郵送の場合と同様です。

【受験申し込み受付期間】2023年8月9日(水)~9月8日(金)まで

働きながらでも介護福祉士の資格取得は目指せる!

介護福祉士は、キャリアアップや収入アップに役立つ介護系国家資格。ここ数年の合格率は70%以上と比較的高く、介護スタッフとして働きながら資格取得を目指す方も数多くいます。令和5年度の介護福祉士国家試験の受験申し込み受付期限は、9月8日(金)まで。不備のないよう、なるべく早めに申し込み準備を進めてくださいね。

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