【ケアマネ試験】何回落ちた?合格した方の体験談をチェック

介護を必要とする利用者さんのケアプラン作成や、事業所との調整を行うケアマネジャー(介護支援専門員)。ケアマネジャーになるためには「介護支援専門員実務研修受講試験」の合格が必須です。しかし、この試験は難易度が高く「ケアマネ試験に何回も落ちた」という声も…。そこでこの記事では、合格者はケアマネ試験に何回落ちた経験があるのか、また合格を目指す対策方法について紹介していきます。

合格率は20%前後。難易度が高い「ケアマネ試験」

厚生労働省が公表する「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」によると、2017年度からの合格率の推移は以下のとおりです。

開催年度合格率
第25回(2022年度)19.0%
第24回(2021年度)23.3%
第23回(2020年度)17.7%
第22回(2019年度)19.5%
第21回(2018年度)10.1%
第20回(2017年度)21.5%

出典:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況

例年のデータを見ても、毎年20%ほどしか合格者がいないことが分かります。合格率からも、ケアマネ試験の難易度の高さが伺えるでしょう。

ケアマネ試験に何回落ちた?合格者の体験談をチェック

難易度の高いケアマネ試験は、合格した方の中でも「何回も落ちた」「やっと受かった」という声が数多く聞かれます。ここからは、合格した方の体験談をチェックしてみましょう。

4回目の挑戦でつかんだ合格

介護福祉士の資格取得をきっかけに、ケアマネ試験への挑戦を決めたAさん。介護福祉士に受かった勢いのまま、翌年からケアマネ試験に挑み始めました。しかし、翌年の結果は不合格。問題集を変えたり、試験の攻略法について書かれた本を読んでみたりしますが、合格にはあと1歩届きません。そして迎えた4回目のケアマネ試験で、ついにAさんは合格を手にします。勉強の場所を決めるなど環境と習慣を変え、過去の失敗を活かした勉強法が実を結んだようです。

勉強法を変えて6回目に合格

問題集を変えたことが合格につながったという声も。6回目の挑戦で合格を手にしたBさんは、1回目で2点、2回目で1点足りず、不合格となりました。その後は、受験資格の変更や申込み忘れで受験できない年が続き、再び望んだときには5年が過ぎていたそうです。しかし、この年も苦手分野で1点足りず、結果は不合格。そこで6回目は、これまでの勉強法を見直し、より自分に合った問題集を選び直したといいます。理解が深まったことにより、6回目は高得点で合格となったそうです。

来年の合格を目指す!ケアマネ試験3つの対策

ケアマネ試験は、約5人に1人しか合格できない難易度が高い試験です。そのため何回も試験に落ちたとしても、決して珍しいことではないでしょう。ここからは、試験に合格できなかったときには、どのような対策をして翌年の合格を目指すべきかについて見ていきます。

自己採点をして苦手分野を発見する

まず、来年のケアマネ試験に向けて行っておきたいのは自己採点です。今年の試験を振り返ることで、どの分野が苦手なのか明確にしておきましょう。なおケアマネ試験で出題される問題数は、保健医療福祉サービス分野が35問、介護支援分野が25問です。各分野の正答率が70%を超えていれば合格となります(ただし、正答率は毎年変更がある)。自己採点をすることで把握した苦手分野を繰り返し解き、次の年の点数アップにつなげていきましょう。

勉強方法を変えてみる

合格者の体験談からも分かるように、勉強方法を変えてみることも1つの対策です。例えば、これまで独学で学んでいた方は通信講座や模擬試験を取り入れてみてもよいかもしれません。スキマ時間で勉強しやすいように、動画やアプリなどのオンライン教材を利用してみる方法もあるでしょう。今まで使っていた問題集を、別の出版社のものに変えてみるのも手です。より自分に合った勉強方法を模索してみると、翌年のよい結果にもつながりやすいでしょう。

早めに試験対策を始める

ケアマネ試験は、早めに試験対策を始めることが大切です。遅くても、半年前には試験勉強を始めておきましょう。この際、1日の勉強時間を無理なく設定することも重要です。半年間1日30分続けることができたら、それだけでも十分勉強時間が確保できます。反対に「1日3時間勉強する」など、高すぎる目標は気持ちを切らしてしまう要因となりやすいようです。直前になって焦ることがないよう、余裕をもって試験対策をしていきましょう。

ケアマネ試験は何回も落ちた方が多い!諦めずにチャレンジを

ケアマネ試験の合格率は20%前後であり、難易度は高いといえます。そのため「何回も落ちた」という方も多い試験です。しかし、諦めずにチャレンジを続けた結果、合格を手にしたという声も少なくありません。ぜひ自分に合った勉強法で試験対策をして、ケアマネ試験合格を目指していきましょう。

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