【8月】介護施設のおすすめレクリエーション8選【クラフト・工作編】

熱中症のリスクが高い8月は、屋外でのレクリエーションが難しい時期。とはいえ、あれもダメ、これもダメは利用者さんの楽しみがなくなってしまいます。暑い夏を元気に乗り切ってもらうためにも、利用者さんには屋内で充実した時間を過ごしてもらいましょう。今回は、8月におすすめのクラフト・工作系のレクリエーションを8つ、ご紹介します。クラフト・工作で期待できる効果についても解説していますので、参考にしてください。

レクリエーションでクラフト・工作をするメリット

まずは、高齢者がレクリエーションでクラフトや工作を行うと、どのような効果が期待できるのか、解説します。

手先と頭を使うので脳の刺激になる

クラフトや工作で手先を動かすことは、脳の活性化に繋がります。また、できあがりを想像したり、考えたりしながら何かを作り上げる作業は頭を使うので、脳トレにピッタリ。認知症の予防や進行を遅らせるのに効果的です。

高齢者の毎日は、どうしても刺激が少なくなりがち。さらに8月になると、熱中症予防のために外出することも少なくなり、体を動かす時間や人と会う機会も減少してしまいます。そのため、手先と頭を動かすレクリエーションを行って脳を働かせることが、高齢者にとって大切なのです。

完成したときに達成感を味わえる

クラフトや工作のレクリエーションは、達成感を得ることができる、というメリットもあります。たとえ簡単なものでも、「自分で作り上げた喜び」は、利用者さんの自信に繋がるでしょう。また、できあがった作品を部屋に飾ったり、友人や知人にプレゼントしたりなど、作った後もさまざまな楽しみ方ができます。

レクリエーションを行う際の注意点

続いて、デイサービスなど高齢者向けの介護施設で、クラフト・工作のレクリエーションをする際の注意点を紹介します。

安全管理をする

レクリエーションをする際は、必ず安全管理を徹底しましょう。例えば車いすの利用者さんの場合、工作に夢中になって前傾姿勢になってしまうことが考えられます。また、麻痺症状がある方は、身体が転落して椅子から転倒するリスクもあるでしょう。
さらに、ハサミやカッターを使用する際、ケガをしてしまう可能性もあります。思わぬ事故が起きないよう、細心の注意を払いましょう。

適度な時間で切り上げる

高齢者は疲れやすく、集中力も持続しづらいことが多いもの。無理なく完成できるように、事前に時間配分をしっかりと考えて、あまり長い時間作業をさせないように気を付けましょう

利用者さんに合った内容にする

利用者さんがみんな楽しめるよう、内容を工夫することも大切です。多くの方に参加したい、と思ってもらえるようなレクリエーションを提案しましょう。さらに、レクリエーションを行う際は、参加者全員が理解できるような説明を心掛けてください。一人で作業するのが難しい方は、スタッフがフォローに入るなどの配慮も忘れてはいけません。
とはいえ、すべての利用者さんの希望やレベルに合ったレクリエーションを行うことはなかなか難しいものです。どうしても参加したくない、という方には無理強いしないようにしましょう。

これらの注意点を踏まえたうえで、楽しく安全にレクリエーションを行ってください。

次の項からは、8月におすすめのクラフト・工作系レクリエーションを8つご紹介します。

8月におすすめのレクリエーション1.牛乳パックで一輪挿し

牛乳パックで可愛い一輪挿しを作りましょう。牛乳パックにストローを巻き付けるので、暑い8月のインテリアにピッタリの、竹細工のような清涼感のある作品に仕上がります。

【材料】

  • 牛乳パック
  • ストロー
  • 折り紙
  • 両面テープ

【作り方】
1.牛乳パックの上部に斜めに線を入れます。線の一方はストローの長さより長く、もう一方は短く線を入れましょう。
2.線に沿って切り取ります。
3.ストローの中央に両面テープを貼って、好きな色の折り紙を巻き付けていきます。これを、牛乳パックの3面が覆われるくらいの数(30本程度)作りましょう。
4.折り紙を巻き付けたストローを牛乳パックに貼り付けます(背面以外)。
5.牛乳パックの切り口に合わせてストローをカットします。
6.背面に布テープを貼り、吊り下げ用の穴を開ければ完成です。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=sT1nsclr1EY

8月におすすめのレクリエーション2.簡単ストラップ

紙粘土と布で、オリジナルのストラップを作ることができます。紙粘土をこねたり丸めたりすることで、指先の運動にもなるでしょう。できあがったストラップは、名札代わりにバッグや日傘に付けるとオシャレです。

【材料】

  • 紙粘土
  • 安全ピン
  • 接着剤
  • リリアンの紐

【作り方】
1.紙粘土で土台を作り、中に安全ピンを埋め込みます。このとき、ピンの上部の輪っか部分は粘土から出しておきましょう。
2.紙粘土に接着剤で好みの布を貼り付けます。貼り終わりの部分には上から丸く切った布を貼って目隠ししておきましょう。
3.接着剤が乾いたらリリアンの紐を通して完成です。好みで鈴やビーズを通しても可愛いですよ。

8月におすすめのレクリエーション3.ペン立て

トイレットペーパーを使って簡単にペン立てを作りましょう。8月は暑中見舞いや残暑見舞い作成などで、何かとペンがいる季節。机にペン立てを置いておけば重宝します。

【材料】

  • トイレットペーパーの芯
  • 画用紙
  • 厚紙
  • ノリ

【作り方】
1.画用紙に好きな絵を描きます。
2.描き終わった画用紙の裏面全体にノリを塗っていきましょう。
3.トイレットペーパーの芯に2を貼り付けます。
4.3の下側に5ミリ程度の切り込みを複数入れ、外側に折っていきましょう。
5.厚紙を好きな形に切って土台を作り、その上に4を貼り付ければ完成です。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=w-yhE5qzpmM&t=12s

8月におすすめのレクリエーション4.フエルトの小物入れ

フエルトを牛乳パックに貼るだけの、簡単で可愛い小物入れです。土台となる牛乳パックをあらかじめ切って準備しておけば、フエルトを貼るだけであっという間に完成します。持ち手を付けたり、ビーズやレースを付けたりと、アレンジも楽しむのもおすすめです。フエルトでヒマワリを作って貼るなど、8月をテーマにした飾り付けをしてみてはいかがでしょうか。

【材料】

  • 牛乳パック
  • フエルト(本体用:20センチ角2枚、底用:10センチ角1枚)
  • 両面テープ

【作り方】
1.牛乳パックを7センチの高さにカット。
2.牛乳パックの周りに両面テープでフエルトを貼ります。まずは周辺部分から貼ってください。口の部分はフエルトを折り込んで貼りましょう。
3.フエルトの角を切り、底部分に折り込んだら、底全体にフエルトを貼ります。
4.全て貼り終えたら完成。飾り付けで自由にアレンジしましょう。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=UcZYhYgPk_w

8月におすすめのレクリエーション5.卵の殻で貼り絵

花火や朝顔など、8月をテーマにした貼り絵を楽しむのもおすすめです。折り紙ではなく卵の殻を使うと、立体的な作品に仕上がりますよ。事前に卵の殻は、きれいに洗って乾かしておきましょう。

【材料】

  • 卵の殻
  • 画用紙
  • 絵具
  • 接着剤

【作り方】
1.画用紙に下絵を描きます。
2.卵の殻に絵の具で好きな色を塗り、絵の具が乾いたら卵の殻を割って小さくしましょう。割った殻は色別に分けておきます。
3.下絵に接着剤を塗り、その上から色付きの卵の殻を貼っていけば、完成です。

8月におすすめのレクリエーション6.毛糸で作る簡単手まり

柔らかな毛糸で作る簡単な手まりを紹介します。利用者さんの好きな色の毛糸で作ると、個性が出てより楽しくなるでしょう。飾ると可愛く、転がして遊んでも楽しい作品です。

【材料】

  • 新聞紙や裏紙
  • 毛糸
  • 輪ゴム
  • セロハンテープ

【作り方】

  1. 新聞紙または裏紙をぎゅっと丸めます。
  2. 丸めた紙に更に紙をかぶせて、同じように上から丸めていきます。
  3. 好みの大きさになるまで2を繰り返しましょう。
  4. ボール状になった紙を、セロハンテープで固めていきます。
  5. 輪ゴムを1つボールにかけて、その輪ゴムに毛糸の端を挟みます。
  6. いろんな方向に毛糸を巻いていきましょう。
  7. 紙が見えなくなるまで巻けたら、毛糸を切って端と端を固結びします。
  8. さらに、模様にしたいところへ輪ゴムをかけます。
  9. 違う色の毛糸を輪ゴムに沿って巻いていくと、できあがりです。

引用元:https://youtu.be/_MZerYz1aRU

8月におすすめのレクリエーション7.絵が苦手でもきれいに描ける花火

絵が苦手な人でも、きれいな花火が描ける工作です。最初にストローの筆を作りますが、細かい作業のため、スタッフが事前に作っておくとよいかもしれません。ストローの先の切り方で様々な大きさの花火ができるので、試してみてくださいね。大きめの花火を描くには、トイレットペーパーの芯で筆を作るとよいですよ。

【材料】

  • 黒画用紙
  • ストロー
  • 絵具セット

【作り方】

  1. ストローを4等分に切ります。
  2. ストローの先を細かく切っていきます。できるだけ細く切るのがポイントです。このとき切った部分の長さによって花火の大きさが変わってきます。
  3. 切った場所に指を入れて90度に広げます。これが筆となります。
  4. パレットに絵具を出して水を少し加え、ストローの筆で絵具を広げてください。
  5. ストローで黒い画用紙にちょんちょんと絵具を付けていきましょう。このとき、ストローを回しながら何度か描いていくときれいな放射状になります。
  6. 5で描いた花火の上に、ほかの色も重ねて描いていきましょう。色が変わらないように、乾かしながら重ねていくのがポイントです。

引用元:https://youtu.be/KUuej0Ax7Ag

8月におすすめのレクリエーション8.ペットボトルの風鈴

風でゆらゆら揺れてきれいな音が鳴る風鈴は、見ているだけで涼しい気分にしてくれます。そこで最後に、ペットボトルで簡単にできる風鈴の作り方を紹介しましょう。難易度は高めですが、手指のリハビリにもなるのでスタッフが手伝いながら制作してみてください。できた風鈴を吊るして、夏の風情を楽しんでくださいね。

【材料】

  • ペットボトル
  • ビーズ
  • 折り紙
  • シールや飾り
  • マスキングテープ

【作り方】

1.カッターナイフを使って、ペットボトルの上9センチほどを切り取ります。カッターナイフで切り込みを入れたあとは、はさみを使って切り取ると簡単です。
2.切り口を整えたら、切り口にテープを貼りましょう。このとき、切り口で手を切らないように注意してください。
3.ペットボトルの蓋にキリで紐が通るくらいの穴を開けます。
4.縦10センチ横3.5センチほどの大きさに画用紙を切り、短冊を作ります。短冊に使う紙は、デザインペーパーや利用者さんが絵を描いたものなどを使うとよいでしょう。
5.穴あけパンチで短冊に穴を開けます。

1~5の工程は、事前準備としてスタッフが行っておくのがおすすめです。6から利用者さんと制作していきましょう。

6.70センチに切った紐を半分に折り、輪になったほうを短冊の穴に通します。
7.輪の中に反対側の紐の端を通したら、鈴も紐に通してください。
8.鈴から3センチ離れたところを玉結びしましょう。
9.紐にビーズを通し、ビーズの上でもう一度玉結びをします。
10.紐をのばして水平に置いたら、ビーズの上にペットボトルの切り端がくるように仮置きします。このときペットボトルの蓋がくる部分で紐を玉結びし、ビーズを1つ通します。
11.ペットボトルの蓋を外し、まずペットボトルの中に紐を通します。次に蓋の穴にも紐を通しましょう。
12.蓋を閉めたら輪を作り、紐が抜けないように玉結びをしたら完成です。
あとは利用者さんが好きなシールを貼ったり絵を描いたりして、オリジナルの風鈴に仕上げてください。

引用元:https://youtu.be/TjypwipFkmo

8月は屋内レクリエーションで楽しもう

暑い8月のレクリエーションに頭を悩ませている介護施設も多いでしょう。屋外レクリエーションが難しければ、屋内でできるゲームや工作などがおすすめです。特にクラフト・工作は、脳を活性化する、達成感を味わえるなどの効果も期待できるでしょう。暑い夏は、屋内レクリエーションで楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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