ネイルやメイクなどはどこまでOK?介護職の身だしなみ事情とは

介護職は、利用者さんやその家族など、幅広い年齢層の方と接する仕事です。そのため、安心感を抱いてもらえるような身だしなみを心がけている介護スタッフの方は多いでしょう。とはいえ、「多少はおしゃれを楽しみたい」「髪色を明るくしたい」という声も少なくありません。そこでこの記事では、介護職のネイルやメイクなどはどこまでOKなのかについて解説していきます。身だしなみに迷っている介護職の方は、ぜひご一読ください。

介護職のネイルはどこまでOK?

まずは、介護職のネイル事情について見ていきましょう。

事業所によってNGのところも!ルールは施設ごとに確認を

ネイルは、サービス形態によって、次のように可否が分かれています。

【ネイルOKが比較的多いサービス形態】

  • 有料老人ホーム
  • デイサービス
  • グループホーム

【ネイルNGが多いサービス形態】

  • 訪問介護
  • 病院

ネイルOKが比較的多いサービス形態でも、ルールは施設ごとに異なるため、不安が残るときには職場の方に確認しましょう

ネイル可能でもナチュラルカラーが安心

ネイルをOKとしている施設であっても、利用者さんに触れたときにけがをさせてしまうようなデザインは好ましくありません。長い爪やラインストーンなどのデザインは避け、安全性の高いネイルを施すようにしましょう。

また、利用者さんの中には、華美なカラーを不快に感じる方もいるかもしれません。そのためカラーは、透明や薄ピンクなど肌色に近いナチュラルなものを選ぶと安心でしょう。

介護職のメイクのポイントは?

次に、介護職のメイクのポイントについて見ていきましょう。

ナチュラルメイクが無難

介護職は、利用者さんと接するため、接客業といえる面があります。そのため、すっぴんは避け、メイクを行うよう推奨している介護施設がほとんどです。ただし、利用者さんが不快に感じるような濃いメイクは、仕事向きのメイクとはいえません。不自然にならないようなナチュラルメイクを心がけましょう。具体的な注意点は次のとおりです。

【メイクのポイント・注意点】

  • アイシャドウやチーク、リップは血色に近い色を選ぶと自然に見えやすい
  • 目の周りを黒く囲むようなアイラインやマスカラは避ける
  • つけまつげなど、目元から落ちたときに誤飲につながるものは装着しない
  • 青や緑など、黒目に見えないようなカラーコンタクトは避ける

高齢の利用者さんから見て、安心してもらえるかどうかがメイクの基準といえるでしょう。

夜勤はすっぴんや薄化粧という声も

利用者さんと接する日中はナチュラルメイクを施す方でも、夜勤ではすっぴんや薄化粧で行っているという声はあります。夜勤の場合は、就寝中の利用者さんの見回りや事務作業など、限られた方としか接しないためメイクを控えることも多いようです。勤務時間帯によって、他の方がどのようなメイクをしているのかを参考にしてみるとよいでしょう

介護職の髪型は?

ここからは、介護職の髪型事情について見ていきましょう。

ヘアカラーOKの施設は多い

明るすぎない髪色であれば、ヘアカラーOKとしている介護施設は多い傾向です。そのため、自然な黒や明るすぎない茶色であれば、問題ないところが多いでしょう。ただし、ブリーチをして金髪にしているなど、奇抜に見える色は利用者さんからの信頼感を得にくいといえます。高齢の方から見て、不快に感じない色を選ぶようにするとよいでしょう。

また、介護施設によってはカラーリングの明るさの目安が示されているところがあります。髪色を変えたいときには、あらかじめ職場のルールを確認しておくと安心でしょう。

だらしなく見える髪型は避ける

介護職の身だしなみのポイントは、清潔感です。そのため、就業中はだらしなく見える髪型を避けるようにしましょう。例えば、長い髪は利用者さんに触れないよう、ゴムで1つにまとめるような配慮が必要です。

また、前髪が長く顔が隠れるような髪型は表情が分かりにくいため、利用者さんに不安を与えてしまう可能性があります。そのため、表情が見えやすいようにカットしたり、ゴムで結んだりすることで顔が隠れないようにしましょう。

ヘアピンや整髪料にも配慮を

髪を結んだときの後れ毛などは、ヘアピンでとめたり整髪料で固めたりする方も多いかもしれません。しかし、就業中はこれらの使用にも配慮が必要です。例えば、小さなヘアピンは落としたときに気がつきにくく、誤飲やけがにつながる可能性があります。こうした理由から、施設によってはヘアピンの使用を禁止しているところもあるため、事前に確認が必要でしょう。

また、香りがきつい整髪料は、香水などの匂いが苦手な利用者さんの体調不良を引き起こす原因になりかねません。こうした点に配慮し、香りが控えめなものや無香料のものを選ぶことが大切です。

利用者さんに配慮した身だしなみを心がけることが大切!

介護職員の身だしなみは、「利用者さんから見たときにどのような印象を与えるか」という、客観的な視点で考えることが大切です。また、利用者さんにけがをさせてしまう危険がある装いは避けていきます。すべてを制限する必要はありませんが、介護のプロとして、就業中は利用者さんに配慮した身だしなみを心がけましょう。

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