介護職向けの勉強会で使えるネタ19選!専門知識から面白い小ネタまで

介護職にとって勉強会・研修への参加は、スキルアップやモチベーションアップにつながる貴重な機会です。しかし、開催者側からは「ネタがなくて困っている」「マンネリ化してきた」という声も…。今回はそんな悩みにお応えして、介護業界での勉強会・研修に使えるおすすめのネタを集めてみました。企画のマンネリ化を防ぐ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

介護職のスキルアップにつながる「専門知識系ネタ」

介護保険制度

介護保険制度は利用者さんにとって重要なトピックであり、介護職の勉強会ネタとしても採用すべき話題のひとつ。3年に1度改正されるため、その都度、改正前との変更点を取り上げてもいいでしょう。

ケアプラン

ケアプラン作成は、介護職としての幅広い知識はもちろん、効果的なアセスメントや分かりやすい資料作りなどさまざまなスキルが問われる業務。アセスメントの効率化や資料作成のコツなどが勉強会ネタとしておすすめです。

認知症ケア

認知症は患者さんによって症状や求められる支援が異なるため、勉強会の参加者同士で事例や対応方法を意見交換するといいかもしれません。その際、医学的知識だけに偏らず、患者さんへの接し方に重点を置くことも大切です。

食事介助や口腔ケア

食事介助は難易度が高いうえ、一歩間違えると命の危険につながってしまいます。食事の基本姿勢から嚥下のメカニズムまで、専門性の高い知識を取り上げることは大切です。また、口腔ケアの知識も誤嚥性肺炎のリスクを減らすために欠かせません。食事介助と口腔ケア、それぞれ独立した勉強会かつ連続開催にすると知識が定着しやすいでしょう。

感染症対策

コロナ対策が緩和されつつあるとはいえ、高齢者にとって感染症は依然として重症化リスクの高い疾患です。介護職向けの勉強会でも採用すべきネタのひとつと言えるでしょう。

「ヒヤリハット」と事故防止

多くのヒヤリハット(危険回避の事例)について知ることは、今後の事故防止に役立ちます。参加者同士で意見交換してもらうのもいいでしょう。

災害時の対応

災害の種類ごとに対応方法を話し合い、シミュレーションしてもらいましょう。マニュアルに盛り込むべきポイントを解説するのもおすすめです。

虐待・身体拘束の防止

ダメだと分かっていることにもかかわらず、介護施設における残念なニュースは無くなりません。利用者さんの尊厳を守りつつ、適切な介護を実践するために大切な内容です。不適切なケアの要因は?スタッフが取り組むべき手順は?などテーマを設けて学んでいくと良いでしょう。

社会人として身につけたい「一般知識系ネタ」

コミュニケーション

利用者さんや職場の同僚との信頼関係が築けるように、トラブル回避の方法や好印象につながる会話術など取り上げるといいでしょう。

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは、怒りの感情をコントロールするための心理トレーニングです。介護の現場で怒りをため込むことは、施設内でのトラブルだけでなく、最悪の場合、利用者さんへの虐待につながることも。介護職の勉強会でぜひ伝えてほしいネタです。

ストレスケア

多くのスタッフが職場環境や業務内容へのストレスを抱えているというのが介護業界の現状。ストレスケアを適切に行うことで、仕事へのモチベーションアップやサービスの質向上も期待できます。

心をつかむ!「面白い小ネタ」

腰痛・肩こりに効くエクササイズ

介護の仕事は体力的な負担が大きく、腰痛や肩こりに悩むスタッフも少なくありません。体ほぐしに有効なストレッチや仕事の合間にできる対策など紹介するといいでしょう。

ハンドマッサージとアロマセラピー

ハンドマッサージやアロマセラピーが身体や心に与える影響を知り、実践を交える勉強会です。マッサージの手法やセラピーの方法を理解したあと、スタッフ同士でやってみると理解も深まります。学びながらスタッフたち自身も癒される時間になりますよ。

クレーム事例と対処法

介護職にとって利用者さん本人や家族からのクレームは身近な話題ですよね。できるだけ事を荒立てず、速やかに対処するための対応方法はおすすめの勉強会ネタといえます。

高齢者の食事

施設での献立づくりや利用者さんへの食事指導に悩んだときに役立ててもらえるよう、栄養管理や調理方法について取り上げるのもおすすめです。あわせて、高齢者の誤嚥リスクについて解説してもいいかもしれません。

オムツ交換・衣類の着脱介助のコツ

オムツ交換や衣類の着脱介助は、介護の基本的な業務のようでいて、実はコツのいる仕事です。参加者同士で意見交換できる場を提供すれば、効率アップのきっかけづくりになるかもしれません。

良い事例の共有

日々こなす仕事に追われていると、スタッフのみんなに褒められる機会は多くはありません。しかし、誰かのあの対応良かったな!と思う点はあるはず。その事例を共有しましょう。同じ職場で働き、大変さを知っている仲間にこそ認められるとモチベーションアップにつながります。また、他のスタッフの良い事例を知ることで介護の質も高められるでしょう

資格取得にも役立つ「勉強ネタ」

資格取得に向けた内容にする

介護の現場では、介護に関する資格手当を設けているケースが大半です。勉強会では、実際に有資格者を講師役とすると良いでしょう。勉強のポイントやテキストを教えてもらう、資格取得を目指すスタッフ同士で勉強方法を共有するのもおすすめです。

オンラインの勉強会を開催する

外部講師が遠方で呼ぶのが難しい場合におすすめの方法です。オンラインであれば、これまで依頼を断念していた講師の選択肢がグッと広がります。施設として外部のオンライン研修に参加するという方法もありますよ。

介護職向け研修でマンネリ化を防ぐには

介護職向けにアンケートをする

介護職が実際にどんなことに悩んでいるのか、事前にアンケートを取ってみましょう。そうすれば、現場のニーズを取り入れた勉強会ネタを採用できるようになります。

受講者が参加できる内容にする

講師から参加者へ一方的に話すばかりでは、だんだんと退屈になり、飽きられてしまうかもしれません。適度に実践や意見交換の時間を挟みつつ、参加者にも当事者意識を持ってもらえるように計らいましょう。

外部講師を呼ぶ

いつも同じネタで変化がないと悩んだときは、外部講師を呼んでみましょう。特に、介護職の勉強会という枠にとらわれないネタは、参加者にとってもいい刺激になるはずです。

自由な発想で参加者も楽しめるネタ探しをしよう!

介護職向けの勉強会でネタに困ったら、介護の枠にとらわれず、自由なネタ探しをするのがマンネリ化を防ぐコツです。現場の介護職の意見も取り入れつつ、真面目な勉強会に小ネタも挟みながら、講師と参加者にとって有意義な時間となるよう目指してみましょう。

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