介護職向け「求人票」はココをチェック!注意したいポイント

転職先を探したいときにチェックするのは、転職サイトなどに掲載されている求人票です。基本的な労働条件が記載されていますが、どこを見ればいいのかいまいちわからないという方もいるでしょう。しかし、入職後に「こんなはずじゃなかった」という事態を防ぐためには、求人票をしっかり確認しておくべきです。介護施設の求人票のチェック項目を押さえていきましょう。

求人票でチェックすべきポイント

介護施設の求人票でチェックすべきなのは、以下の項目です。

総支給額だけではなく手取り給与を確認する

働くうえで重要なのが、給与ですよね。給与の記載方法は、施設により異なります。基本的に総支給額で記載されているケースが多いのですが、実際に受け取る「手取り額」は、総支給額から健康保険料や雇用保険料などを差し引いた額です。差し引かれるのは、およそ2割。手取り額を確認していないと、「思ったよりも少ない…」ということになりかねません。

手当の充実度やボーナスも重要

手当とは、基本給に加えて諸費用として支給されるお金です。手当がつけばその分手取り額も増えることになります。夜勤手当や家族手当、資格手当といった手当の種類も施設により異なるため、どんな手当があってどうすれば該当するのかを確認しておきましょう。また、手取り額だけでなくボーナスにも注目です。月収が上がってもボーナスが低いと年収が下がる可能性もなきにしもあらず。ボーナスの有無や支給頻度、支給額もきちんとチェックしておきましょう。

社会保険の有無は?

病気やケガをした際のフォローがあるかないかは重要なポイントでしょう。社会保険の有無も、確認が必要です。社会保険には、健康保険・厚生年金保険・労災保険・介護保険・雇用保険といった5つがあります。介護保険は40歳になると強制適用になりますが、そのほかの保険は勤務先により対応していないケースもあるでしょう。どれも困った際のサポートをしてくれる重要な保険のため、全部に加入している施設を選択しましょう。

休暇はしっかりとれる?

休みがとれるかどうかも重要なポイントでしょう。完全週休2日制や週休2日制、月8~10日休みなど、休暇の種類も介護施設により異なります。介護施設の年間休日の平均は、110日ほど。夏季休暇や年末年始、特別休暇などを用意している施設もあります。制度の有無だけでなく、実際に休みが取れているかどうかの判断材料として、有給取得率が記載されていると安心です。

福利厚生もチェックして

通勤手当や食事補助、資格取得支援制度のほか、託児所や社員寮・住宅手当など、その施設独自の福利厚生を用意しているところもあります。こういった福利厚生があると、働きやすさにつながるでしょう。どんな福利厚生があるかという点にも目を通しておくのがおすすめです。

求人票をチェックするときの注意点

基本項目を押さえたら、チェックする際の注意点も確認しておきましょう。

給与や待遇だけで決めない

「今よりも給与が高い施設で働きたい!」と転職を考える方も多いはず。給与や待遇だけを見て比較してしまうこともあるかもしれませんが、それだけで決めてしまうのは避けておきましょう。今だけではなく、今後ステップアップして昇給を目指すことで、結果的に高収入になることもありえます。昇給制度や資格取得支援制度が用意されていれば、給与アップへの道筋が明確になるでしょう。中期的な視点に立って転職先を選ぶのがおすすめです。

施設の雰囲気もチェックしたい

施設の雰囲気は、求人票だけではわかりません。雰囲気の良くない施設では、働き続けるのが辛くなる可能性もあるでしょう。施設の様子は、実際に見てみるのが一番です。職場見学ができる制度が整っているなら、積極的に活用するのがいいでしょう。見学できない場合は、施設の公式サイトやSNSなどを確認し、雰囲気をつかんでおくのがおすすめです。

みなし残業手当や固定残業手当には注意して

みなし残業手当や固定残業手当と求人票に記載がある介護施設には注意が必要です。みなし残業手当や固定残業手当は、想定した残業時間分を基本給に含めて支払うシステムを指します。想定した残業時間以上でも以下でも、支払われる給与は変わりません。一見給与が高く魅力的に見えるかもしれませんが、残業代が別という施設のほうが、給与が高くなる可能性も。また、みなし残業手当を採用しているということは、残業は当たり前という可能性もあります。ただし、残業代が含まれているため、サービス残業は発生しないメリットもあるでしょう。よく考えて判断してください。

求人票を活用して希望に合う施設に出会う!

自分の希望に合う働き方を叶えるには、求人票をしっかり確認する必要があります。働くにあたり譲れないポイントを決めたうえで求人票を見ると、比較・検討もしやすいでしょう。入職後に後悔しないよう、職場の雰囲気が掲載されている求人サイトをチェックするのもいいかもしれません。今回ご紹介したポイントを押さえ、希望の転職を叶えてください。

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