社会福祉士と精神保健福祉士の違いを解説!ダブル受験は可能?

福祉の分野で働く際に持っておきたい資格と言えば、社会福祉士や精神保健福祉士でしょう。もちろん介護福祉士も人気の資格で、これら3つを3大福祉国家資格と呼んでいます。なかでも社会福祉士や精神保健福祉士は、資格を持っていると活躍の場が広がるとあって取得に励む方も多いのが現状です。そこで今回は、社会福祉士と精神保健福祉士の違いを紹介し、ダブル受験は可能なのかなど詳しく紹介します。

社会福祉士と精神保健福祉士に関する基本知識

両者の共通点としては、どちらも国家資格で、利用者さんがどういったことで困っており、どうすれば問題を解決できるのかを相談・援助する仕事であることです。

まずは、社会福祉士と精神保健福祉士がどういう職種なのか、基本的な仕事内容を見ていきましょう。

社会福祉士とは

社会福祉士は、日常生活を送るにあたって困りごとを抱えている方の相談にのる仕事です。どういったことに困り、悩んでいるのかをヒアリングして解決策を探っていきます。問題解決のために、さまざまな職種の方と話して橋渡しをする役目も担っているのです。

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精神保健福祉士とは

精神保健福祉士も社会福祉士と同じく、相談や援助を行う仕事。ただし、精神保健福祉分野における専門的知識や技術を必要とします。そのため、精神科に通院されている方や精神障害を抱えている方をサポートするのが一般的です。

最近はメンタルヘルスに対する考え方も広がっているため、学校や一般企業からの需要が高まっている注目の職業でもあります。

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社会福祉士と精神保健福祉士の違いは?

次に、社会福祉士と精神保健福祉士の違いについて詳しく見ていきましょう。主な違いは、支援対象者・職場・試験に関することの3つです。

支援対象者

社会福祉士は、支援対象者が幅広いことが特徴。介護を必要とする方や経済的困窮で日常生活を送ることが困難な方、いじめなどを理由に通学できない方などさまざまです。それぞれの生活ニーズに合わせて、どうすれば快適に生活できるようになるのかを考えます

一方で精神保健福祉士の支援対象者は、精神障害や心の病を抱えている方です。ただし最近は、子供から高齢者までの幅広い年代で精神障害や心の病を抱えているため、支援対象者が拡大傾向にあります

職場

サポートする対象者の違いによって働く場所も異なります。基本的には、社会福祉士は社会福祉施設や病院、児童相談所、地域包括支援センターなどに勤務。精神保健福祉士は精神科や精神病院、精神障害の方が利用する施設などで働きます。

難易度や試験科目

いずれも国家資格のため難易度は高めです。3大福祉国家資格のなかで難易度がもっとも高いのは社会福祉士、次いで精神保健福祉士となっています。ちなみに社会福祉士の合格率は30~40%、精神保健福祉士は60~70%です。

試験科目は社会福祉士が19科目、精神保健福祉士が17科目。共通する科目が多いため、社会福祉士と精神保健福祉士を同時に受験することも可能です。また、社会福祉士の資格を持っている方が精神保健福祉士試験を受ける場合、共通科目については免除されるという制度があります。

ダブルライセンスのメリット

世間では2つの資格を保有することをダブルライセンス、3つの資格を保有することをトリプルライセンスと言います。社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスで、どういったメリットがあるのでしょうか。

給与面

資格を持っていると資格手当が支給される場合があります。勤務先で異なりますが、一般的には社会福祉士で1万4,000円ほど、精神保健福祉士で1万5,000円ほどです。ダブルライセンスであれば、月3万円ほどベースアップできるかもしれません。

就職や転職面

ダブルライセンスであれば就職や転職のときに有利になることも。社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持っているということは、より専門的な知識と技術を有していることになります。

例えば同じ経歴の方が面接に行った場合、1人はダブルライセンス、もう1人は1つのみ資格を取得していたとしましょう。資格の数だけで判断するものではありませんが、面接官の気持ちになって考えると、ダブルライセンスの方のほうがより深い知識を持っていると感じるはずです。

また、ダブルライセンスであれば活躍できる場所が広がります。選択肢が増えるという意味でも社会福祉士と精神保健福祉士の資格を取得するのはメリットがあるでしょう。

心理面

資格を有するということは、基本的なことから専門的なことまで幅広い知識を持っていることを客観的に証明できます。そのため相談に来た利用者さんはもちろん、一緒に働く仲間からも信頼されやすいでしょう。

また、自分自身の強みができることで自信にもなるはずです。

ダブルライセンスまでのルート

最後にダブルライセンスを目指す方のために、どういった方法があるのかを紹介します。仕事をしながら資格取得を目指すことはなかなか大変ではありますが、それだけの価値はあるでしょう。ぜひこの機会に検討してみてください。

まだどちらも資格を持っていない方

社会福祉士・精神保健福祉士のどちらも持っていない方は、併せて勉強して同時取得することも可能です。

ただし、社会福祉士・精神保健福祉士のいずれにおいても福祉系の大学で必要な科目を履修し、実務経験や短期養成施設での学びが必要になります。もちろん福祉系の大学を卒業せずとも資格を取得する方法もあるため、自身の経歴に合わせて計画を立てると良いでしょう。

また「どちらから勉強しようか」と迷っている場合は、社会福祉士がおすすめ。対応範囲が広く、あらゆる相談に応じられるためです。

社会福祉士を保有している方

社会福祉士の資格を保有している方が精神保健福祉士の資格取得を目指す場合、短期養成施設で学ぶことで試験を受けられるようになります。また、共通科目の11科目が免除されるため、計画的に勉強しやすいでしょう。

精神保健福祉士を保有している方

精神保健福祉士の資格を保有している方が社会福祉士を目指す場合、先ほどと同じように共通科目は免除されます。

時間に余裕のある方は同時受験も可能ですが、働きながら資格の勉強をする方は、どちらか一方を取得してからもう一方を狙うほうが、勉強しやすいかもしれません。

ダブルライセンスを目指そう!

社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得は容易ではありません。しかしダブルライセンスを取得することで、活躍できる場所が広がり自身の選択肢も多くなります。もちろん、給与面や就職・転職などの面でもメリットがあるためおすすめです。また、ダブルライセンスとなることで、利用者さんにきめ細やかな対応ができるようになります。難しさを承知のうえで、しっかり計画を立ててコツコツと勉強し、ダブルライセンスを目指しても良いかもしれません。

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