「ミドルステイ」とは?ショートステイとの違い、利用目的を解説

最近増えているのが、ミドルステイを提供する介護施設です。ショートステイよりも滞在期間が長いことは予想できても、介護サービスとしての定義や対象者など、意外とよく知られていません。そこで今回は、ミドルステイについて詳しく解説します。ショートステイとの違いや利用目的についてもチェックしていきましょう。

ミドルステイとはどんなもの?

まずは、ミドルステイの基本知識を解説します。

ミドルステイとは

ミドルステイとは、数ヶ月の期間限定で介護施設に入居することを指します。介護サービスとして定義されていないものの、介護現場で耳にすることもあるでしょう。ミドルステイの期間は1~3ヶ月ほどになるケースが多いようです。利用できるサービスは施設により異なりますが、一般的な入居型施設と同じサービスを受けられます。

ミドルステイが利用できる対象者や施設

ミドルステイを提供しているのは、企業が運営する有料老人ホームや自治体が運営する特別養護老人ホーム、軽費老人ホームなどです。内容や費用は施設ごとにさまざま。また、介護老人保健施設(老健)の場合はそもそも3~6ヶ月の期間限定で入居するため、利用者さんにとってはミドルステイと同じような形で利用いただけます。

自治体が運営する老人福祉施設のミドルステイは滞在期間が比較的短く、入居条件が厳しい傾向にあるよう。民間企業が運営する施設のミドルステイは融通が利きやすく、長期間入居できたり入居条件の制限がなかったりするところもあります。

ミドルステイとショートステイの違い

ミドルステイとショートステイの違いは入居期間の長さです。ミドルステイは1ヶ月以上介護施設に入居できますが、ショートステイの入居期間は30日までで、1日単位でも利用できます。

有料老人ホームの場合、ショートステイは介護保険適用外になり、介護サービス部分が自己負担となるケースが多いよう。一方ミドルステイの場合、1ヶ月以上の入居であれば介護サービス部分に介護保険が適用になります。

ミドルステイの利用目的は?

利用者さんがミドルステイを利用する目的はさまざまですが、以下のようなケースが挙げられます。

介護する家族のレスパイトケア

介護する家族のレスパイトケアとしてミドルステイを利用する方法もあります。レスパイトケアとは、家族が介護を休んでリフレッシュするために介護サービスを利用すること。ショートステイよりも長い期間利用できるため、介護者の心身をしっかり休めることができるでしょう。

介護する家族の都合による一時的な預かり先

家族の都合で自宅での介護が難しいときの一時的な預かり先としてミドルステイを利用される方もいます。例えば家族の長期出張や体調不良などというケースも珍しくないでしょう。自宅が災害を受けリフォームする、孫の夏休み、仕事の繁忙期などの理由で、一時的にミドルステイに入居されるといったケースもあります。

在宅復帰を目指すリハビリケア

リハビリができる施設なら、集中的にリハビリして在宅復帰を目指すという活用方法もあります。ミドルステイであればある程度の期間集中してリハビリできるのが魅力。自宅に戻ったときに自分でできることが増えると、利用者さんも家族も楽になる可能性があるでしょう。

入居を検討する施設をお試し

施設へのお試し入居のためにミドルステイを利用するのもひとつの方法です。一時預かりやショートステイではどんな施設か把握しきれないケースもあるでしょう。ミドルステイならほかの利用者さんと同じように数ヶ月間生活できるので、施設の良し悪しを判断してもらいやすくなります。

別の施設に入居するまでのつなぎ

施設への入居を希望していても、空きがなく待機の状態になるケースも少なくありません。入居待ちで自宅での介護が難しい場合に、ミドルステイを一時的なつなぎとして利用することもあるでしょう。待機の期間も介護サービスが利用でき、家族も安心できます。

豪雪地域の冬期間のみの入居

豪雪地域に住んでいる方が、冬季のみミドルステイで入居されるといったケースもあるようです。雪下ろしが大変、雪の中外出が難しいなどといった場合に、冬季の数か月だけミドルステイを利用します。冬の寒さが厳しいエリアでは、「越冬プラン」など冬季のみ入居するプランを用意している施設もあります。

ミドルステイについてきちんと理解しよう

今回はミドルステイについて解説しました。ミドルステイは介護サービスとしての明確な定義はありませんが、利用者さんや利用者さんのご家族が困ったときの頼れるサービスのひとつ。ショートステイよりも長く入居することを指し、生活拠点はあくまでも自宅です。あなたが働いている介護施設がミドルステイのサービスを提供している場合は、内容を再度確認しておきましょう。

この記事をシェアする