【冬の童謡5選】高齢者施設のレクで歌おう!


寒さが厳しく、日照時間も短くなる冬。活動量が減ることで食欲減退にもつながり、高齢者にとっては、免疫力が落ちやすくなる時期です。そんな冬は、楽しいレクリエーションで乗り切りたいものですね。レクリエーションの定番といえば歌。冬の風物詩が登場する童謡を取り入れ、季節を感じながら歌って免疫力アップを目指しましょう。今回は、レクリエーションにおすすめの冬の童謡を5曲紹介します。ぜひ曲選びの参考にしてみてください。

レクリエーションで童謡を歌うメリット

レクリエーションに歌を取り入れることで、どのような良い効果があるのでしょうか。ここでは、童謡を歌うメリットを解説します。

身体機能の維持に役立つ

歌うときは、普段話しているときよりも大きく口を開け、しっかりと呼吸します。これにより、年齢とともに衰えてくる口腔機能や心肺機能の維持・向上が期待できるのです。また、リズムに乗って手拍子をしたり簡単な振り付けで踊ったりと、身体を使った動きを取り入れれば、身体機能がアップする効果も見込めるでしょう。

認知症予防が期待できる

歌詞を見て意味を考える、音程をとりながら声を出す、リズムやテンポを意識するなどの行動は脳の刺激になります。また、レクリエーションでは複数人のグループで童謡を歌うので、人とつながるきっかけになり、コミュニケーションの機会が増えるでしょう。脳の刺激や人とのコミュニケーションは、認知症の予防にもなります。

気持ちが落ち着く

童謡などのゆったりとした音楽には、リラックス効果があるといわれています。冬は室内で過ごすことが増えますが、楽しい歌詞を思い浮かべながら歌うことで自然と笑顔になり、イライラして沈みがちな気持ちを落ち着かせてくれます。

童謡選びのポイント

童謡の曲選びにおいて、いくつかのポイントを説明します。

有名な童謡を選曲する

童謡は、一般的に子供のころから親しまれてきた歌です。レクリエーションでは、誰もが知っていて有名な曲を選びましょう。慣れ親しんだ曲は耳なじみがよく、懐かしい気持ちになれます。高齢になり久しぶりに歌おうとすると、歌詞を忘れているかもしれません。しかし、幼いころから幾度となく口ずさんできた曲は、不思議と歌詞が思い出されるものです。

リズムに乗りやすい曲を選ぶ

高齢の方でもリズムに乗りやすい曲選びが大切です。集団で歌って美しいハーモニーが奏でられると、一体感が生まれて楽しさが倍増します。また、歌に合わせたリズム運動も取り入れやすいでしょう。

高齢者施設のレクにぴったり!冬の童謡5選

レクリエーションは、季節感のある童謡で楽しく盛り上げましょう。冬の風物詩をモチーフにした童謡を紹介します。

「雪」

【歌い出し】♪雪やこんこ あられやこんこ

冬の風物詩の代表ともいえるのが雪。タイトルから冬の訪れを感じさせます。文部省唱歌のうちの一曲で、かつては音楽の教科書にも掲載されていました。軽快なテンポで、冬の寒さを吹き飛ばすように元気に歌うと楽しいですね。

「ジングルベル」

【歌い出し】♪走れそりよ 風のように
【サビ】♪ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る

1857年にアメリカの教会で歌われたのが始まりとされています。日本でもクリスマスソングの定番です。クリスマスにあまりなじみのない利用者さんでも、知っている方は多いのではないでしょうか。クリスマス会ではサンタクロースやトナカイなどの衣裳を着て歌うとより一層盛り上がるでしょう。

「お正月」

【歌い出し】♪もういくつねるとお正月

瀧廉太郎の名曲です。お正月が来るのが待ち遠しいという子供などの気持ちが歌詞に表現されています。凧あげやこままわしなど昔の遊びが登場し、利用者さんにとっては懐かしい日々がよみがえるでしょう。

「豆まき」

【歌い出し】♪おにはそと ふくはうち 

節分の時期に歌われる童謡です。全体的に短く、幼児でも歌いやすいため保育園などでも取り入れられています。「ぱらっ ぱらっ」という豆まきをする擬音が歌詞に入っており、利用者さんもお孫さんと一緒に楽しく歌える一曲です。

「たき火」

【歌い出し】♪かきねの かきねの 曲がり角

戦前から戦後にかけてNHKのラジオ番組で放送され、全国に広まった童謡です。ゆったりとしたリズムが心地よく、「こがらし」「北風」「しもやけ」といった言葉が秋から冬にかけての寒さを連想させます。また「たき火」という言葉で暖かさや安心感もえられるでしょう。

季節感を取り入れて、みんなで楽しく歌おう!

レクリエーションでは、みんなが楽しめる選曲をする工夫が必要です。多少年齢の異なる利用者さんがいても、童謡なら安心して歌うことができるでしょう。室内で過ごすことが多い冬は、風物詩をモチーフにした童謡をレクリエーションに取り入れ、季節感を大切にしてみてはいがかでしょうか。

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