グループホームの仕事内容は?やりがいやメリット&デメリットも解説

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症の方を対象とする少人数体制の施設です。ユニット型の家庭的な環境で利用者さんに安心して生活してもらい、それぞれに合わせたサポートや機能訓練など行います。そんなグループホームで働くなら、事前に仕事内容ややりがい、メリット&デメリットについて詳しく知っておくと安心です。「グループホームの仕事に対して興味がある」「介護業界で勤め先を探している」といった方に向けて、参考になる情報をご紹介します。

グループホームの仕事内容について

グループホームの役割は、認知症の進行を和らげて身体の機能維持を目指すことです。そのため、利用者さんが自宅で過ごすような状態に近い環境づくりが欠かせません。介護職員は利用者さん主体で生活を共にし、利用者さんご自身が居場所や役割を持てるよう努める必要があります。
グループホームで働く介護職員の仕事内容を、項目ごとに見ていきましょう。

【グループホームの仕事その1】生活援助

グループホームでの主な仕事は利用者さんの生活援助です。利用者さんがご自身で掃除や洗濯、調理などの家事を行う様子を、介護職員が見守ります。サポートが必要であれば一緒に家事をする場合もありますが、あくまで“自立をサポートする”という立場でのケアを心がけましょう。

【グループホームの仕事その2】身体介助

介助が必要な利用者さんには、食事や入浴、排泄介助を行います。グループホームに入居するには、要支援2または要介護1以上の認定を受けている、集団生活を営むことに支障がない、などが条件です。そのため、負担が大きい介助が必要なケースは少ない傾向にあります。

【グループホームの仕事その3】健康管理

利用者さんのバイタルチェックをしてその日の健康状態を把握したり、服薬管理をしたりします。利用者さんのちょっとした体調の変化にも気付けるよう、日頃から目を配っておくようにしましょう

【グループホームの仕事その4】認知症の進行緩和

利用者さんの自立をサポートするグループホームには、認知症の進行を和らげて機能維持をする役割があります。レクリエーションやイベントを企画して一緒に参加することも介護職員の仕事のひとつです。

【グループホームの仕事その5】夜間の見守り

認知症の方が過ごすグループホームでは、夜間に徘徊する利用者さんも多く、見守りが欠かせません。巡回やコール対応、トイレの付き添い、体位変換などを夜間に行います。利用者さん一人ひとりに合わせたサポートを心がけましょう

【グループホームの仕事その6】ケアプラン作成

ケアマネジャーの仕事です。ケアプランの素案を作成するときは、利用者さんの日頃の様子をよく知る介護職員が対応しましょう。

グループホームの仕事はどんな方に向いている?

グループホームでの仕事が向いている方の特徴をご紹介します。

コミュニケーション能力がある

利用者さんとの距離が近いグループホームでは、あらゆるシーンでコミュニケーションが必要になります。そのため、「コミュニケーションを取ることに自信がある」方、自信はなくても「仕事を通じて利用者さんとじっくり向き合いたい」といった方に向いているでしょう。また、介護職員は見守り役の立ち位置になるため、気配りができるかどうかもポイントになります。

臨機応変に対応できる

グループホームで働く介護職員には、利用者さんの体調や気持ちの変化に合わせた対応が求められます。そのため、物事を冷静に判断して対処できる方が向いているでしょう。利用者さん一人ひとりの状態と個性に合わせて、安心感を与えられるサポートの仕方が大切です。

学ぶ意欲と体力がある

認知症の利用者さんの状態は日々変わるので、その変化の大きさに戸惑うこともあるでしょう。長く利用者さんと向き合っていくためには、学ぶ意欲と相手を知る努力が欠かせません。また、夜間の見守りも仕事のひとつなので、夜間業務もこなせる体力のある方に向いています。

グループホームで働くことのやりがいについて

やりがいとしては、仕事を通じて認知症ケアを学べることが挙げられます。認知症の方が入居するグループホームは、認知症ケアの実践の場。最初は理解できない利用者さんの行動も、日々関わるうちに理由や意図を理解でき、関わり方もわかってくるでしょう。
また、サポートの効果を実感できることもやりがいのひとつです。認知症の方が家事を行うと、症状の進行を遅らせることに効果があると言われています。介護職員として日々の家事をサポートしていく中で、「利用者さんの症状が改善した(進行が遅くなった)」と実感するシーンがあれば、やりがいにつながるでしょう。

グループホームで働くメリット&デメリット

グループホームの仕事を通じて感じられる、メリットとデメリットをチェックしましょう。

グループホームで働くメリット

メリットとしてまず挙げられるのは、一人ひとりの利用者さんに寄り添った対応ができることです。グループホームは少人数制が基本なので、利用者さんとの距離が近く、一人ひとりの状態に合わせたサポートができます。
2つ目は、資格を持っていない場合や未経験でも働けること。グループホームで働くために必要な資格は特になく、未経験の方を積極的に採用する施設もあります。未経験から認知症ケアの専門的な知識を身に付けたい方には大きなメリットになるでしょう。
3つ目は、介護職員の身体的な負担が比較的少ないことです。共同生活ができる方が入居する施設であること、少人数制であることから、特養や老人ホームなどの介護施設と比べると介護職員が身体的な負担を感じるシーンは少ないでしょう。

グループホームで働くデメリット

デメリットは主に2つあります。
1つ目は、認知症の利用者さんと接するため精神的な負担が大きいこと。認知症の影響で不安や焦燥感を抱える利用者さんも多く、介助の拒否や心無い言葉を言われることがあります。認知症だからと理解していても、精神的な疲れを感じる原因になりうるのです。
2つ目は、夜勤対応は1人の場合が多いこと。グループホームが少人数制とはいえ、夜間に1人で利用者さんのサポートを行うのは負担になるでしょう。施設によっては夜勤専門の介護職員、という決め方ではなく交代制のケースもあり、生活リズムを整えにくいというデメリットもあります。

グループホームの仕事を選択肢のひとつに

高齢化により認知症の方の数が増加傾向にある現在は、グループホームで働く介護職員の需要が高まっています。「認知症への理解を深めてケアの知識を身に付けたい」「利用者さんに寄り添ったケアをしたい」という方は、グループホームの仕事を選択肢のひとつに入れてはいかがでしょうか。
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