【口腔体操7選】早口言葉やパタカラ以外の体操も紹介

高齢者の口腔機能の低下を防ぐため、多くの介護施設や病院で、口腔体操が行われています。今回は、よく行われているパタカラ体操や早口言葉のほか、手軽に取り入れられるパタカラ以外の口腔体操もご紹介。実際に行ってみて、効果の違いややり方を工夫しながら日々の体操に取り入れてみてください。

口腔体操がおすすめの理由は?

パタカラ体操や早口言葉などの口腔体操は、高齢者の日々の生活に積極的に取り入れたいものの一つ。具体的にどのような効果があるのか、詳しく解説していきましょう。

口腔機能低下の対策に最適

パタカラ体操や早口言葉などの口腔体操では、舌や頬、喉などの筋肉を意識的に動かすのがポイントです。こうすることで、唾液の分泌を促して誤嚥を起きにくくする、発声・発音練習になる、鼻呼吸を促すなど、口腔機能の低下を防ぐ効果があります。嚥下・咀嚼機能が向上すると、食事がしやすくなる他、構音障害の改善や予防も期待できるため、積極的に取り入れていきましょう。

簡単なので導入しやすい

口腔体操には、よく知られたパタカラ以外にも多くの体操がありますが、どれも簡単な手順で導入しやすい体操ばかりです。口腔体操は、単発で行うのではなく長期にわたって行うと、効果をより実感しやすくなります。特別な準備も不要で、食事の前などタイミングを決めて行うと習慣化しやすいのもメリットです。

【口腔体操7選】パタカラ体操や早口言葉、パタカラ以外も!

ここからは、食事前などに行う口腔体操としておすすめしたい、口周りの体操を7つご紹介します。ポイントは、決まったメニューをこなすのではなく、楽しみながらリラックスして行うこと。パタカラ体操や早口言葉の方法についても詳しく解説するので、読みながら実際に行ってみてください。

パタカラ体操

口腔体操の中でも代表的な「パタカラ体操」。舌の動きをスムーズにする運動として誤嚥の予防に役立ちます
やり方は、パ・タ・カ・ラの4音を発音するだけです。「パタカラ」の音が入った文を発音する他、よく知っている歌の歌詞を「パタカラ」の4音だけで歌うという方法もあります。ポイントは単音で発音する・連続で発音する・文で発音するという3種類の発音を意識することです。

あいうえお体操

「あいうえお体操」は、「あいうえお」の4音を大きく口を動かしながら発することで、滑舌を良くする体操です。表情を明るくしたり、舌の位置を正したりするのにも役立ちます。
やり方は、「あいうえお」をはっきりと5回繰り返して発音するだけです。「あ・い・え」はなるべく口の形を変えずに舌の動きを意識します。「う」は口を思い切りすぼめて、「お」は鼻の下を伸ばして発音するよう意識して発音しましょう。

早口言葉

「早口言葉」は、口やのどのストレッチができ、滑舌改善に役立ちます
やり方は、「生麦生米生卵」や「じゅげむじゅげむ」など、有名な早口言葉を2~3回程度繰り返します。ポイントは、舌の動きを意識しはっきりと言葉として発音すること。スピードではなく、表情が作れているか、発音がしっかりできているかという点に注目して行いましょう。

嚥下体操

口腔体操でパタカラ以外の体操を取り入れるなら、「嚥下体操」がおすすめです。嚥下機能の向上をはかる体操で、食事中にむせてしまうのを防ぐ効果が期待できます
反復唾液嚥下テストをアレンジした体操で、利用者さんに自分で飲み込んだ数を数えてもらいましょう。自分ののどに指2本を当ててもらい、唾液を飲み込む動作を30秒間でできるだけ多くしてもらいます。最後に、利用者さんへ何回できたか確認してみましょう。利用者さんの嚥下機能を簡単に評価し把握できるので、スタッフさんにもメリットがある体操です。

舌圧訓練

「舌圧訓練」は、舌と頬の筋力アップや、舌の動きをスムーズにする効果が期待できる運動で、日本歯科医師会も推奨しています。
やり方は、片方の頬を内側から舌で強く押し、頬の上から抵抗するように指を押し付けます。各10回、両頬で行いましょう。

のどの体操

食事前や空き時間に手軽に取り入れるなら、「のどの体操」がおすすめです。嚥下機能を向上させ、食事中にむせてしまうのを防ぐ効果が期待できます
やり方は、おへそを覗き込むように下を向き、抵抗するようにおでこを掌底で押し上げ5秒間キープします。1日5~10回を目安に行ってみましょう。

口腔体操の他に口腔ケアも大切

口腔機能の維持や向上には、口腔体操の他に口腔ケアも大切です。高齢者の歯や舌、口の粘膜を清潔に保つことは、唾液の分泌を促す他、誤嚥性肺炎や歯周病の予防にも役立ちます。パタカラ体操や早口言葉といった口腔体操と合わせて、適切な歯磨きとうがいの実施を進めていきましょう。

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利用者さんの状況や悩みに合わせて体操をアレンジするのもおすすめ

ご紹介した7つの口腔体操の他にもさまざまな体操があります。パタカラ体操や早口言葉など代表的な体操だけでなく、利用者さんに合わせた口腔体操を取り入れましょう。パタカラ以外の体操で、利用者さんが理解しやすい体操を新しく生み出すのもおすすめです。単発で行うのではなく、習慣化して行えるよう工夫してみてください。

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